個人開発の記録です。本日、ちょっとした”未来”を体験しました。外出先から、スマホ1台で、自宅に置いたMac miniにつなぎ、そこでアプリの修正まで済ませたのです。机の前に座らず、手のひらの中で開発が完結した——その感触を書き残します。

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まず結論

やったことは、外出先のスマホ → 自宅のMac mini → その中のAI(CLI版のClaude Code)で、電車アプリに小さな修正を入れて記録(コミット)まで完了、です。少し前に自分の学習プランに書いた一文が、そのまま現実になりました。

電波の届く所なら、どこでも相棒が隣にいる。
クラウドが落ちても、相棒は隣にいる。

これは、ずっと引いてきた伏線だった

この体験は、突然できたわけではありません。少しずつ土台を積んでいました。

Mac miniが届いた初日、私はまずスリープを完全に切りました。「24時間起きているサーバー」にするためです。あの時は「ただ起きているだけの静かな箱」でしたが、今日それが、外から呼びかければ応えてくれる箱に変わりました。地味な初日の設定が、ここで効いてきたわけです。

どうやって外から自宅マシンにつないだか

初学者向けに、仕組みだけざっくり書きます(細かい設定値は省きます)。使ったのは主に2つです。

① Tailscale ── 自分の端末だけをつなぐ”専用トンネル”

Tailscaleは、自分の持ち物同士(スマホ・iMac・Mac mini)だけを、安全な専用の通り道でつなぐ仕組みです。これのおかげで、自宅と違う場所にいても、Mac miniが”すぐ隣にいる”かのように届きます。ネットワークが変わっても住所が変わらないのが強みで、外出先からでも同じやり方でつながります。

② SSH ── 離れたマシンに入って、いつもの黒い画面を出す

スマホにSSHアプリ(離れたコンピューターに安全にログインする定番の道具)を入れておき、そこからMac miniにログインします。すると、スマホの画面に、いつもパソコンで見ているのと同じ”黒いターミナル”が出てくるのです。あとはその中でコマンドを打つだけ。手のひらの中に、家のマシンの操作卓が現れる感覚でした。

その黒い画面でCLI版のClaude Codeを起動し、会話で修正を頼み、動作を確かめ、Gitに記録(コミット)して送信(push)する。普段パソコンでやっている流れを、そっくりスマホから実行できました。

やってみて分かった3つのこと

① スマホは”窓”でしかない。実体はMac miniの中にある

大事なのは、スマホの上でアプリが動いているわけではないということです。修正も計算も、全部自宅のMac miniの中で起きていて、スマホはそれを覗く”窓”にすぎません。だから、非力なスマホからでも、実体としてはデスクトップ級の作業ができる。この役割分担が腑に落ちました。

② AIエージェントが見ているのも、Mac miniのファイルだけ

以前の記事で「チャットとコードモードは別の道具」「AIエージェントが見えるのはそのマシンのファイルだけ」と書きました。今日はまさにそれで、CLI版のClaude Codeは、私のスマホではなくMac miniの中のファイルを見て、そこを書き換えていました。私はスマホという窓から、それを指示していただけです。

③ Gitが”橋渡し”をしてくれる

Mac miniで直したコードを記録して送信すれば、その成果はGitHubに残り、あとで他の端末を開いても同じコードが揃います。修正した場所と、後で見る場所が違っても、Gitが間をつないでくれる。「真実は1箇所に置く」という先週の教訓とも、きれいにつながりました。

正直な感想 ── 小さな画面の不便さと、それを超える意味

もちろん、いいことばかりではありません。スマホの小さな画面は文字が小さく、コマンドも打ちにくい。腰を据えた大きな作業には、やはりパソコンの前が向いています。

それでも、今日の体験の意味は大きいと感じています。「机の前でしか開発できない」から「電波さえあれば、どこからでも直せる」へ。ふと思いついた小さな直しを、移動中や外出先で片付けられる。この自由は、続けるうえで効いてくるはずです。

病院SEの自分にとっては、もうひとつ思うところがあります。クラウドに預けず、自分が所有しているマシン(=所有している知性)を、外から安全に使える。これは「データを外に出せない現場」で働く感覚と、深いところで噛み合っています。

おわりに

直したのはまだ小さな1箇所です。でも、学習プランに書いた「どこでも隣にいる相棒」が、今日はっきり形になりました。スリープを切った静かな箱が、電波の向こうで私の指示を待っていて、呼べば応える。相棒との生活は、こういう地味な一歩の積み重ねなのだと思います。

次は、腰を据えた大きな修正も、外から回せるか。少しずつ試していきます。


Tailscale / SSH / Claude Code / Mac mini / 個人開発

このブログでは、ローカルLLM・Aider・個人開発の試行錯誤をそのまま記録しています。